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現品管理(現物管理)


「現品管理」について説明します。



現品管理(現物管理)とは


現品管理とは、原材料や部品、仕掛品、完成品の在庫が、どこに、何が、どのくらいあるか、所在位置と数量を確認することです。
現品管理は現物管理とも呼んでいます。


現品管理の道具としては、作業伝票があります。


必ず、現品の「所在位置」と「数量」を確認する必要があります


現品管理の対象


「現品管理」の対象としては、「原材料」、「部品」、「仕掛品」、「完成品」などがあります。


現品管理の目的


「現品管理」には次のような目的があります。

  • 正確な日程計画(生産計画)を作成するため。
    現品の「場所」と「数量」を確認しないと、次の日程計画(生産計画)を立てることができません。

  • 進捗管理に使用する。
    「進捗管理」を正確におこなうためにはどこに、何が、どのくらいあるかを把握する必要があります。
    お客への「出荷」もできません。

  • 滞留時間や生産リードタイムを短縮する
    「仕掛品」の「場所」「数量」「流れ」「工程」(完成度/進捗度)を管理することで、「仕掛品」の「滞留時間」や「生産リードタイム」の短縮をおこなうことができます。

などです。


現品管理で注意するポイント


「現品管理」では次のことに注意する必要があります。

  • 「保管場所」を明確にします。

  • 「保管状態」を目で見てわかるようにします。

  • 「製品名」「数量」「場所」などの記録の迅速化を徹底します。
    「リアルタイム」に「在庫管理システム」などに入力します。

  • 「入庫」「出庫」「移動」などの手続きを明確にします。
    「在庫管理システム」などを使います。

  • 「在庫管理システム」などへの入力作業のやり方を「作業者全員」で遵守します。
    情報と実際の物を一致させるようにします。
などです。


作業伝票の利用


作業伝票とは、工程管理で使用される伝票で、作業の工程や、倉庫、検査、運搬などに対する指示に使用されます。
現品管理を正しくおこなうための方法です。


作業伝票には、以下の4つがあります。

  1. 作業票
    個々の作業について、作業者に作業の内容や条件を示した指示の伝票です。

  2. 出庫票
    部品や原材料の払い出しの伝票です。

  3. 移動票
    工程間の移動で使用する伝票です。
    工程間の仕掛品の移動の順序、時期、移動先の指示をおこないます。

  4. 検査票
    検査依頼、記録、判定を記録する伝票です。


現品の数量が帳簿(在庫管理システムなど)と合わない理由と対策


現品の数量が帳簿の数字と合わない理由と対策です。
最近では、在庫管理システムなどのシステムの在庫データと現物が合っていない場合です。

現品の数量が帳簿と合わない理由・原因

理由や原因には次のようなことがあります。

  • 移動の途中における現品の変質
  • 破損
  • 紛失
  • 流用
  • 置き場の移転
  • 伝票の誤り
などです。

対策

対策としては、次のことをおこないます。

  • 現品保管の「責任者」「場所」「方法」などを明らかにします。

  • 「現品票」などによる工程間の受け渡しの実施、容器の標準化、不良品の確実な管理などをおこないます。

  • 日々の「在庫状況」「工程別の出来高」「不良状況」などを「進度表」や「台帳」「在庫管理システム」などに記録します。

  • 定期的に「現品の在庫調査」(一斉棚卸し)をおこないます。

  • 「循環棚卸」をおこないます。
    作業を止めずに、場所を決めて順番に棚卸しをおこないます。

などです。


まず、工程の現品(現物)をきちんと管理することが重要です。




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