小日程計画
「小日程計画」について説明します。
小日程計画とは
「小日程計画」は、「中日程計画」やお客の注文をもとに実際に生産する「日程計画(生産計画)」です。
計画期間は、1日から1週間先です。
通常は「シフト」「時間」「日」単位で作成します。
どの仕事をどの職場で、いつ開始していつ完了するかを計画することです。
生産の順序などを決めます。
工程別に計画を作成する場合もあります。
「作業日程計画」や「生産順序計画」「作業指示」とも呼んでいます。
小日程計画の目的
「小日程計画」には、次のような目的あります。
- 作業者や機械などの「稼働率」の最大化
- 「仕掛在庫量」の最小化
- 「生産リードタイム」の最小化
- 「納期遅れ」の最小化
小日程計画の特徴
「小日程計画」には、次のような特徴があります。
- 「製造工程別」に、生産すべき「品目」と「数量」「生産順序」、「完了日」「機械」「作業者」などを決める場合もあります。
- 「時間単位」の詳細なスケジュールになります。
- 「小日程計画」に従って「作業手配」や「外注手配」などがおこなわれます。
- 「小日程計画」では、「ガントチャート」「PERT」「MRP」「ジョブショップスケジューリング」などの各種スケジューリング手法を使用する場合もあります。
- 「計画バケット」は「日程計画(生産計画)」を計画する期間です。
「小日程計画」は、一般的に「日」「時」単位の計画を作成します。
「月次単位」や「週次」の「中日程計画」を日時に分割します。
- 「計画期間」は、どのくらい先まで「日程計画(生産計画)」を作成するかです。
生産形態にもよりますが、「1日」先から「1週間」先くらいまでです。
小日程計画の立て方と制約条件
効率的にかつ「完了日」(納期)を守れるような「小日程計画」を作成する必要があります。
次の「制約条件」を考慮します。
- 標準時間
- 生産期間(生産リードタイム)
- 稼働カレンダー
- 稼働時間
- 段取り・切り替え時間
- 機械・設備能力(生産能力、工程負荷計画)
- 治工具の有無
- 作業者数
- 進捗情報
- 汎用品の場合は仕掛在庫を考慮します。
などです。
●「日程計画(生産計画)」の関連ページです。
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