大日程計画
「大日程計画」について説明します。
大日程計画とは
「大日程計画」では、需要予測をもとに、「中期的」な「日程計画(生産計画)」を作成してゆきます。
計画期間は、半年から1年先です。
通常は月単位で作成します。
「大日程計画」は、「期間生産計画」や「長期生産計画」、「生産能力計画」とも、言われています。
「製品別」や「製品グループ」の数量をもとに、実際に機械や設備を準備します。
「人員計画」を作成します。雇用をしてトレーニングを始めます。
大日程計画の目的
「大日程計画」には、次のような目的あります。
- 売上、利益を確保するために、どのような生産活動をすべきでかを明らかにします。
どのような「製品」や「製品グループ」(製品群)を生産すべきかを明確にします。
- 工程の「生産能力」を活用するために、どのような製品を作ればよいのかを明確にします。
- 材料や資材の大まかな「所要量」を明確にします。
- 必要な「人員」の過不足を明らかにします。
- 「機械」「装置」「設備」の不足を明らかにします。
- 必要な「お金(資金)」を明らかにします。
などです。
大日程計画の特徴
「大日程計画」には、次のような特徴があります。
- 「売上計画」や「売上目標」になります。
- 販売の責任を持っている「営業」と「製造部門」とのすり合わせをおこないます。
- 長期的な「販売・受注予測」と生産能力などを考慮に入れたうえで「月単位」の工場単位で大まかな生産量を決めます。
- 「製品名」、「数量」、「納期」はまだ決まっていません。
「製品カテゴリー別」になっている場合もあります。
- 将来必要とされる「設備能力」「作業者数」「資材量」が明らかにされます。
- 通常は「月別」に作成します。
計画期間が、「半年」「1年」という「長期計画」です。
- 通常は「毎月」作成します。
大日程計画で作成される計画
「大日程計画」を使用して作成される計画です。
製品や数量は、まだ決まっていない場合もありますので、大まかな計画になります。
でも、前もって準備は始める必要があります。
- 資材購入計画(材料計画)
- 在庫計画
- 外注計画
- 人員計画
- 設備計画
- 資金計画
などです。
●「日程計画(生産計画)」の関連ページです。
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