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工程管理とは何か(工程計画と工程統制)


「工程管理」について説明します。


工程管理とは


工程管理とは、顧客から要求されたQCDを満足する製品やサービスを提供するために生産工程に必要な工程計画を立てたり、工程統制をおこなうことです。

工程管理の内容としては、主に「工程計画」と「工程統制」があります。


工程管理と生産管理の違い


「工程管理」とよく似ているものに「生産管理」があります。

「生産管理」とは、
「要求された品質、数量並びに納期どおりに最小のコストで、製造をおこなえるようにする管理稼働です。
企業目標を達成することです。」

「生産管理」は、最近では、「工程管理」より範囲が広くなっています。

「工程管理」は、「生産管理」の一部の機能になっています。

「工程管理」は、「生産管理」の中の主に「製造」の部分を管理することで捉えられています。

このホームページも「工程管理」は、主に「製造工程を管理する」ことで説明しています。

違いについて少し説明します。

カバーする範囲の違い


「工程管理」は、主に「製造」の中を管理します。
「生産管理」は、数年先の長期の売上・販売計画の作成から、製品の企画・受注・製造・出荷・売上までの生産全体を管理します。

具体的には以下のようになります。
新しく製品を市場にだす場合、大きく以下のような流れになります。

  1. 市場調査
  2. 事業戦略の立案
    -------------------------->ここから「生産管理」
  3. 商品の企画立案
  4. 製品設計
  5. 販売の予測
  6. 投資計画、売上げ利益計画の作成
  7. 販売計画
  8. 生産計画
  9. 資材調達
  10. 製造------------------>ここが「工程管理」
  11. 顧客への出荷
    -------------------------->ここまで「生産管理」

「工程管理」は、「10」の「製造」の管理になります。
以前の「生産管理」は、「8」から「11」までをおこなっていたのですが
現在の「生産管理」は、「3」の企画から「11」の出荷までをおこなうように
なっています。

納期の目標の違い


同じ製品を複数工場で生産して、物流倉庫に入庫する場合、「生産管理」と「工程管理」では、納期の目標が少し異なってきます。

  • 「工程管理」の目標は、工場の納期(出荷計画)を守ること
  • 「生産管理」の目標は、顧客の納期を守ること

になります。

中小企業では、「工程管理」と「生産管理」を同じに考えている所もあります。


工程管理の目的


何のために「工程管理」をおこなうのでしょうか?

「工程管理をおこなう目的」について説明します。

「工程管理」には、次のような「目的」があります。

製品の「品質」を維持するためです

お客様の要求にあった「品質」になるように加工する必要があります。
お客様の要求にあった製品を納入することにより、継続的な受注が可能になります。

「納期」を守るためです

お客様と約束した「納期」に納品する必要があります。
お客様から信頼され、販売活動が有利になります。
生産活動が安定します。

「生産期間」を短縮するためです

「生産期間」とは、受注して生産を開始してから完成品生産するまでの期間です。
「基準日程」や「生産リードタイム」とも呼びます。
短縮する必要があります。
「生産期間」を短縮することにより、お客様の納期に対して対応が容易になります。
販売活動が有利になり「受注生産」が可能になります。

「生産性」を上げるためです

「生産性」や人や機械の「稼働率」を上げる必要があります。
「作業能率」の向上や「製造原価」の低減ができます。

「仕掛在庫」を低減するためです

「仕掛在庫」の低減をおこなう必要があります。

「加工」の「停滞時間」を減少させることにより、「仕掛在庫」を、減少させて生産期間を短縮することができます。
在庫が減ることにより「キャッシュフロー」が改善します。
「原価」の低減もできます。

「製造原価」を下げるためです

「生産性」を向上させたり、「仕掛在庫」を減らすことにより、「製造原価」を下げることができます。


工程計画とは


まず、製品を作る為には、どのように製造するのか作り方を決める必要があります。
そして、いつ生産するかを決めます。

「工程計画」は、大きく次の4つの機能に分けられています。

手順計画


まず、「手順計画」で「製品」の作り方を決めます。
「手順計画」で、作業や加工の順序、方法、作業時間、使用機械・設備、場所などを明確にします。


工数計画(生産能力計画)


次に、製品を作る為に必要な「人員」の「負荷(仕事量)」や「機械」の「生産能力」の情報を作成します。
「工数計画」と呼んでいます。
また、現在の「人員」や「設備」などの「生産能力」を計算するための基本の情報にもなります。

製品ごとの、「標準工数」をもとに、工程別、機械別に「必要工数」(負荷/仕事量)を求めます。
そして、必要な「機械台数」「必要人員」を計算します。
保有している「機械」「人員」と比較して調整をおこないます。


負荷計画


「負荷計画」は、「日程計画(生産計画)」の日付別の数量などを使って、「工数計画」の情報を基に、「日程計画(生産計画)」に必要な「必要工数」(負荷/仕事量)を計算します。
現在の「人員」や「機械・設備」の「生産能力」と比較します。

「生産能力」が不足している場合は、適切な対策を立てます。
対策後、まだ「生産能力」が不足する場合は「日程計画(生産計画)」を変更します。

「負荷計画」を「工数計画」に含めている場合もあります。


日程計画(生産計画)


「日程計画」は、製品を生産する計画です。
「生産計画」とも呼んでいます。
「大日程計画」、「中日程計画」、「小日程計画」など、大まかな計画から詳細な計画まであります。
また、「材料計画」、「外注計画」など目的によって、いろいろな種類の計画があります。


工程統制とは


「工程統制」は、「工程計画」通りに実際の生産が、おこなわれるように「統制」します。

「工程統制」は、次のように分類されています。

作業手配(差立)


「日程計画」にもとづいて、「作業指示」「標準書」「必要な資材」(原材料や部品)の準備をおこないます。


進捗管理


「進捗管理」は、生産の進捗を管理します。
「日程計画」と「実績」との差異をチェックして、納期遅れに対して、対策をおこないます。


余力管理


「余力管理」は、「負荷」(仕事量)と「保有能力」(生産能力)との差を把握し、「負荷」(仕事量)の平準化を図ります。


現品管理


「現品管理」は、生産した「製品・仕掛品」の「所在(工程)」「数量」を管理します。
リアルタイムに管理します。


実績資料管理


「実績資料管理」は、生産実績の情報を収集し、「量」、「品質」、「効率」、「生産性」などを分析します。
今後の「工程管理」に生かします。


それぞれについては別途、説明します。




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