現品管理(現物管理)


「現品管理」について説明します。
「現物管理」とも呼んでいます。

最近の「JIS」には、「現品管理」の定義が見当たりませんでした。

「JIS Z8142:1986」 の「生産管理用語(工程管理)」は廃止規格になりましたが、「現品管理」の定義がありますので、それを説明します。

「現品管理」は、「JISZ8142-4102」に、次のように定義されています。

「現品管理」とは、
「資材、仕掛品、製品などの物について、運搬・移動や停滞・保管の状況を管理する活動。
現品の経済的処理と数量、所在の確実な把握を目的とする。現物管理ともいう。」
です。


つまり、
「現品管理」とは、「原材料」「部品」「仕掛品」「完成品」の在庫が、どこに、何が、どのくらいあるかを明確に把握することです。

必ず、現品の「所在位置」と「数量」を確認する必要があります


■1.現品管理の対象

「現品管理」の対象としては、「原材料」、「部品」、「仕掛品」、「完成品」などがあります。


■2.現品管理の目的

「現品管理」には次のような目的があります。

  • 現品の「場所」と「数量」を確認しないと、次の日程計画(生産計画)を立てることができません。

  • 「進捗管理」を正確におこなうためにはどこに、何が、どのくらいあるかを把握する必要があります。
    お客への「出荷」もできません。

  • 「仕掛品」の「場所」「数量」「流れ」「工程」(完成度/進捗度)を管理することで、「仕掛品」の「滞留時間」や「生産リードタイム」の短縮をおこなうことができます。
などです。


■3.現品管理のポイント

「現品管理」では次のことに注意する必要があります。

  • 「保管場所」を明確にします。

  • 「保管状態」を目で見てわかるようにします。

  • 「製品名」「数量」「場所」などの記録の迅速化を徹底します。
    「リアルタイム」に「在庫管理システム」などに入力します。

  • 「入庫」「出庫」「移動」などの手続きを明確にします。
    「在庫管理システム」などを使います。

  • 「在庫管理システム」などへの入力作業のやり方を「作業者全員」で遵守します。
    情報と実際の物を一致させるようにします。
などです。


■4.現品の数量が帳簿(在庫管理システムなど)と合わない理由と対策

  1. 現品の数量が帳簿(在庫管理システムなど)と合わない理由には次のようなことがあります。

    • 移動の途中における現品の変質
    • 破損
    • 紛失
    • 流用
    • 置き場の移転
    • 伝票の誤り


    などです。

  2. 対策

    対策としては、次のことをおこないます。

    • 現品保管の「責任者」「場所」「方法」などを明らかにします。

    • 「現品票」などによる工程間の受け渡しの実施、容器の標準化、不良品の確実な管理などをおこないます。

    • 日々の「在庫状況」「工程別の出来高」「不良状況」などを「進度表」や「台帳」「在庫管理システム」などに記録します。

    • 定期的に「現品の在庫調査」(一斉棚卸し)をおこないます。

    • 「循環棚卸」をおこないます。
      作業を止めずに、場所を決めて順番に棚卸しをおこないます。

    などです。

まず、工程の現品(現物)をきちんと管理することが重要です。



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