機械の「工程別能力表」


「工程別能力表」について説明します。

「人」の「標準工数」は、「標準時間」を使って計算します。
1人が1台の機械を手作業で製品を生産する場合は、「人」の「標準工数」だけが必要です。

でも、最近では、「自動機械」が増えています。
機械が自動で、その工程の生産をおこなう場合があります。

その時は、「機械」の「生産能力」の情報が必要になります。

「工程別能力表」は、「機械別」の「生産能力」の基礎になる情報です。

「機械別」の「標準工数」ですね。

また、1人の人が複数台の機械を使用する場合にも必要になります。
「多能工」や「多台持ち」の場合も必要になります。


■1.工程別能力表を作成する目的

「工程別能力表」を作成する目的です。

  • 各工程の「機械・設備」の「生産能力」を明らかにすることです。

  • 「ボトルネック工程」を明らかにすることです。

  • 「工程別能力表」で、作業時間の短縮、機械・設備の動作改善による生産能力の増強に必要な手当てや調整をおこないます。

などです。


■2.工程別能力表の項目例

「工程別能力表」には、次のような項目があります。

一例です。

  1. 工程名称
  2. 機械番号
  3. 機械名称
  4. 基本時間

    • 手作業時間
      ワーク脱着などです。

    • 自動送り時間
      起動から加工後、停止するまで

    • 完成時間
      部品を加工、完了するのに必要な時間
      手作業時間+自動送り時間

  5. 治工具の交換

    • 交換個数
    • 交換時間

  6. 加工能力

    • 加工能力
      時間当たりの加工能力数

    • 加工能力(1日)
      1日当たりの加工能力数

などです。


■3.多台持ちの場合の作業者の標準工数

「多台持ち」の場合の作業者の「標準工数」は次のようになります。

簡単な例を上げて説明します。

前提条件は、

  • 「製品A」は「機械Z」を使うと、「100個/時間」生産できるとします。

  • 1人の人が同じ機械を「2台」、使用できるとします。
です。

  1. 機械の生産能力

    この時は、「機械」の「標準工数(生産能力)」は

    (1 ÷ 100(個/時間)) = 0.01(時間/個)

    になります。
    これで、製品の生産量を元に機械の必要台数を計算します。
    不足する場合は、対策をおこないます。

  2. 人員計画

    1人が2台の機械を扱うことが出来ますので、人の「標準工数」は、

    (1 ÷ (100(個/時間)) X 2台)= 0.005(時間/個)

    になります。


これを使って、1月(ひと月)の人員や機械の負荷を計算します。

実際には。もっと複雑になります。
「稼働率」、「準備・段取り時間」、「出勤率」、「歩留まり」などを考慮する必要があります。



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12:020710