月次の負荷計画の例


「負荷計画」はわかりくにいので実際の例で説明します。

月次の「負荷計画」の例です。



■1.前提条件

前提条件です。

1−1.機械の標準工数

まず「機械」の「台数」と「標準工数」です。

  1. 機械の台数

    機械名 台数 機械の種類
    機械Z 5台 自動機械

  2. 機械の製品別の標準工数

    製品名 生産数量/時間 標準工数(人・時間/個)
    製品A 100個 0.01
    製品B 200個 0.005


1−2.人の標準工数

  1. 作業者

    作業者
    4名

  2. 機械の受け持ち台数と「標準工数」

    実際は、「人員」と「機械」の「生産能力」はもっと複雑になっていますが、簡単にするために、次のようにします。

    1人で受け持つ機械の台数 機械の工数と人の工数の関係
    1人で1台の機械を受け持つ場合 人員の「工数」は機械の「工数」と同じにします。
    1人で2台の機械を受け持つ場合 人員の生産能力が2倍になりますので、人員の「工数」は機械の「工数」の半分にします。

  3. 1人1台の機械を使用する場合の人の「標準工数」

    製品名 生産数量/時間 標準工数(人・時間/個)
    製品A 100個 0.01
    製品B 200個 0.005

  4. 1人2台の機械を使用する場合の人の「標準工数」

    製品名 生産数量/時間 標準工数(人・時間/個)
    製品A 200個 0.005
    製品B 400個 0.0025


1−3.1月(ひと月)の生産量

製品名 生産数量
製品A 50,000個
製品B 100,000個


1−4.その他の情報

その他の情報は次のように設定します。

項目名 内容
製造工程 簡単にするために、この工程だけにします。
歩留まり 100%
1日の労働時間(稼働時間) 8時間
1月の労働日(稼働日) 20日の稼働日
出勤率 90%


■2.負荷計画の結果

まず、機械の「負荷」(仕事量)と「生産能力」を比較します。

2−1.機械の負荷計画

自動機械の場合は、「生産能力」は「生産数量」で表します。

  1. 「機械Z」の生産能力

    1月(ひと月)の生産能力 = (生産数量/時間) X (1日の稼働時間) X (1月の稼働日)

    で算出されますので、「機械Z」1台の製品別の1月(ひと月)の生産能力は次のようになります。

    製品名 「機械Z」1台の1月(ひと月)の生産能力
    製品Aの生産能力 (100個/時) X (8時間/日) X (20日) = 16,000個/月
    製品Bの生産能力 (200個/時) X (8時間/日) X (20日) = 32,000個/月

  2. 機械Zの必要台数

    製品名 生産数量/月÷月の生産能力=必要台数
    製品A (50,000個/月) ÷ (16,000個/月)  = 3.1台
    製品B (100,000個/月) ÷ (32,000個/月) = 0.3台
    合計 必要な機械Zの台数      3.4台

    機械の「現有保有台数」は5台なので問題はありません。



2−2.人員の負荷計画(1人1台の機械を扱う場合)

次に人員についても「負荷」(仕事量)と「生産能力」を比較します。
「1人1台」の機械を扱う場合です。

  1. 生産数量の所要工数(負荷)

    • 標準工数

      製品名 生産数量/時間 標準工数(人・時間/個)
      製品A 100個 0.01
      製品B 200個 0.005

    • 1月(ひと月)に必要な所要工数

      1月(ひと月)に必要な「所要工数」 = (1月の生産量) X (標準工数)

      ですので、製品別の1月(ひと月)の「所要工数」は、次のようになります。

      製品名 1月(ひと月)の「所要工数」
      製品A (50,000個/月) X (0.01時間/個) = 500時間/月
      製品B (100,000個/月) X (0.005時間/個) = 500時間/月
      合計 1月(ひと月)で必要な「所要工数」の合計は、 1000時間


  2. 必要な人員の計算

    必要な人員 = 
    (1月に必要な所要工数) ÷ (1日の稼働時間) ÷ (1月の稼働日) ÷ (出勤率)

    ですので、1月(ひと月)で必要な人員は、

    (1000時間) ÷ (8時間/日)÷ (20日/月) ÷ (0.9(出勤率))=6.94人

    になります。

    この工程では、7人の人員が必要です。
    保有人員は、4人ですから対策が必要になります。


2−3.人員の負荷計画(1人2台の機械を扱う場合)

1人2台の機械を扱う場合です。
計算のやり方は同じです。

  1. 生産数量の所要工数(負荷)

    • 標準工数

      製品名 生産数量/時間 標準工数(人・時間/個)
      製品A 200個 0.005
      製品B 400個 0.0025

    • 1月(ひと月)に必要な所要工数

      1月(ひと月)に必要な「所要工数」 = (1月の生産量) X (標準工数)

      ですので、製品別の1月(ひと月)の「所要工数」は、次のようになります。

      製品名 1月(ひと月)の「所要工数」
      製品A (50,000個/月) X (0.005時間/個) = 250時間/月
      製品B (100,000個/月) X (0.0025時間/個) = 250時間/月
      合計 1月(ひと月)で必要な「所要工数」の合計は、 500時間


  2. 必要な人員の計算

    必要な人員 = 
    (1月に必要な所要工数) ÷ (1日の稼働時間) ÷ (1月の稼働日) ÷ (出勤率)

    ですので、1月(ひと月)で必要な人員は、

    (500時間) ÷ (8時間/日) ÷ (20日/月) ÷ (0.9(出勤率)) = 3.47人

    になります。

    この工程では、4人の人員が必要です。
    保有人員は、4人ですから大丈夫です。


これは、1月(ひと月)の「負荷計画」です。
生産能力が不足する場合は、対策を打つ必要があります。



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