手順計画


「手順計画」について説明します。

「手順計画」とは何でしょうか?

■1.手順計画とは、

「手順計画」は、「JIS Z8141-3303」に、次のように定義されています。

「手順計画」とは
「製品を生産するにあたり、その製品の設計情報から、必要作業、工程順序、作業順序、作業条件を決める活動」


です。

製品の「設計図」から、「原材料」や「部品」の「加工」や製品の「組み立て」の「最適な方法」を決めて、その「項目」や「内容」を具体的に明らかにすることです。

簡単に言えば「製品の作り方」を決めることです。

「製品」の作り方を決めないと生産は出来ません。


■2.手順計画の目的

「手順計画」には次のような目的があります。

  • 工程の加工などの総作業時間を短縮のために最適な「製造方法」を決定します。

  • 工程の作業や品質を安定させるために「製造方法」の「標準化」をおこないます。

  • 各工程の作業時間を平準化させるために、「作業分担」の「適正化」をおこないます。
などです。


■3.手順計画の用途

「手順計画」が、どんな所に使用されるかですね。
「手順計画」は、次のような用途があります。

  • 生産の「日程計画(生産計画)」や「作業手配」の基礎資料として使用されます。

  • 「倉庫」「購買」「外注」「設備」「治工具」「労務」などで使用されます。

  • 原材料や部品の「材料計画」に使用されます。

  • 「原価」の基礎資料として使用されます。

  • 「工数計画」、「負荷計画」や「生産スケジュール」(日程計画や生産順序計画)などを作成するための基礎資料になります。


■4.手順計画の内容

「手順計画」は大きくわけて次の2つがあります。

  1. 工程設計
  2. 作業設計
です。

それぞれの内容について説明します。


4−1.工程設計

「工程設計」は「工程」を「設計」します。
「工程設計」では、次のような事を決めます。

  • 生産方式の設定
    「連続生産」、「ロット生産」、「個別生産」などについて明確にします。

  • 個別工程の設定
    製品品質を作りこむために必要な「工程」を明確にします。

  • 工程順序の設定
    安定した「品質」と「生産リードタイム」が短くなるように、製品の「工程の順序」を明確にします。

  • 内外作区分の設定
    各工程の「内外作区分」を明確にします。
    「内作」とは「工程内(自社内)」で製造することです。
    「外作」とは、「外注」に依頼することです。

  • 機械化と手作業を区分します。
    「各工程」で「機械化」するか「手作業」するかを明確にします。

  • 機械、設備の設定
    各工程に必要な「機械・設備の仕様」、「台数」を明確にします。

  • 工程ごとの加工時間と作業時間を設定
    各工程での「加工時間」と「作業時間」を設定します。

  • 工程ごとの作業内容、品質特性、製造条件の設定
    各工程の「作業内容」や「工程」や「機械」の「品質特性」、「製造条件」を設定します。

などです。


4−2.作業設計

「作業設計」は「作業」を「設計」します。
「作業設計」では、次のような事を決めます。

  • 工程ごとの作業内容の設定
    要求された製品品質を作りこむために必要な工程における「作業内容」を設定します。
    「製造(加工、組立)」のほか、「検査」「運搬」「保管」についても計画します

  • 作業手順の設計と改善
    設定された「作業内容」と「作業手順」を設定します。
    「作業標準書」に明記します。

  • 作業の急所の明確化
    作業をする上で、特に気を付けないといけないことを「急所」(重要箇所)として明確にします。
    「ポカヨケ」についても明確にします。
    「作業標準書」に明記します。

  • 異常処置方法の明確化
    作業上の異常を洗い出し、その「異常処置方法」を明確にします。
    「作業標準書」に明記します。

  • 品質確認事項の設定
    適切に作業が実施されたことを確認するための「品質確認事項」を明確にします。
    「作業標準書」に明記します。

などです。

「作業標準書」を作成し、改善をおこない、「作業標準書」を更新してゆくことが大切です。


4−3.手順計画の個別の項目

「手順計画」の個別の項目としては、次のようなものがあります。

一例です。

  • 製品または、部品の名称と番号
  • 作業(加工、組立)の製造工程の名称と内容と順序
  • 作業方法
  • 作業条件
  • 技術及び製造上の条件
  • 工程ごとの作業の標準時間
  • 必要な作業者の必要人員と技能レベル
  • 使用機械設備の機種、精度、運転条件、プログラム
  • 治工具・取り付け具
  • ロットサイズ
  • 月間生産数量
  • 納入場所
  • 使用材料・部品の規格、品質、形状、寸法、数量
  • 材質
  • 寸法許容誤差
  • 仕上がり精度
  • 品質信頼性レベル
  • 予定日程
などです。


■5.手順計画で作成する帳票

「手順計画」で作成する帳票には次のようなものがあります。

  • 工程計画書
  • 工程表
  • QC工程表
  • 部品構成表(BOM:Bill Of Material)
  • 作業指導票
  • 作業標準書
などです。



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