運搬工程分析(運搬管理)


「運搬工程分析」について説明します。

「工程分析」は、工程を分析する手法です。

同じように、「運搬」を分析する手法に「運搬工程分析」があります。

「運搬工程分析」は、
製品の、「運搬」を検討、分析する手法です。
製品が工程や機械で加工され流れていく状況を、順番に調べ内容、取り扱われ方、置かれている状態などを記号で記録してゆきます。
「運搬の改善」につなげます。



■1.運搬工程分析で使用する記号の分類

「工程分析」にも、分析する記号がありましたが、運搬では、使用する記号が少し異なっています。

「運搬工程分析」では、大きく5つの記号に分類されています。


記号 説明
基本記号 「運搬」の「基本的な区分」を示しています。
台記号 「物が置かれる状態」を運びやすさという見地からみて区分する記号です。
動力記号 移動、取り扱い、加工するときの「動力」によって区分する記号です。
移動線 運搬経路や運搬関係をはっきりさせるために、「物」「人」「運搬設備」を色でわけています。
操縦記号 運搬の分析中に「取扱い」を「積み下ろし」とに区分するときの記号です。


それぞれの記号にどのようなものがあるか説明します。


■2.分類別の個別の記号

上の分類別の詳細です。


  1. 基本記号

    「運搬」の基本的な区分を示しています。

    次のような記号があります。
    記号の形については、他の参考書をご覧ください。


    名称 説明
    加工 加工です。検査も含みます
    移動 品物の移動です。
    取扱 品物の保持方法の変更のための取扱いです。
    停滞 停滞です。貯蔵を含みます。
    例外 例外です。集計から除外します。

    などです。

  2. 台記号

    物が置かれる状態を運びやすさという見地からみて区分する記号です。


    名称
    床・台
    パレット・スキッド
    コンベア
    コンテナ・束

    などです。

  3. 動力記号

    移動、取り扱い、加工するときの動力によって区分する記号です。

    区分 人手の要否
    人力
    機力 要操縦
    操縦不要
    重力 要監視
    監視不要


    などです。

  4. 移動線
    運搬経路や運搬関係をはっきりさせるために、物、人、運搬設備を色でわけています。


    単色 直線 点線 一点鎖線
    多色

    などです。

  5. 操縦記号
    運搬の分析中に取扱いを積み下ろしとに区分するときの記号です。


    名称
    あげ
    おろし

    などです。


■3.「運搬工程分析」の進め方

「運搬工程分析」は、次のようなステップでおこないます。

  1. 「分析目的」を決めます。

    • ○○工程の運搬時間の短縮、
    • ○○工程のレイアウトの改善

    などです。

  2. 「分析範囲」の決定
    分析する範囲を決めます。

  3. 分析する対象の「製品」を決めます。
    運搬上、問題のある製品を選んだ方がよいですね。

  4. 「分析計画」を作成し、準備します。

  5. 「運搬工程分析」をおこない、「分析記号」で記入します。

  6. 各工程の「内容」も調査し記入します。
    運搬具の重量、「名称」「距離」「時間」なども記入します。
    「物の高さ」「運搬作業者の人数」も記入します。

  7. 結果を整理し「総括表」を作成します。
    「基本記号別」の回数や時間を集計します。
    分析をおこないます。

  8. 「配置図式運搬工程分析表」を作成します。
    「レイアウト」で「配置図」を作成し、運搬の流れに沿って各工程の場所に、「運搬工程分析記号」を記入します。
    「運搬工程分析記号」を線で結びます。

  9. 分析結果を検討し「改善案」を立案します。



4.「運搬工程分析」の改善の着目点

「運搬工程分析」の改善の着目点です。

  • 「台記号」を調べます。
    活性の低いものに対して対策を考えます。

  • 「停滞記号」を調べます。
    なくすか、その両側の取り扱いをなくす方法を考えます。

  • 「カラ運搬」を少なくします。

  • 「人力運搬」は、重力や機械を利用します。

  • 移動線の「逆行」や「屈曲」を調べます。
    なるべくなくすようにします。

などです。



[↑一番上へ]
[工程管理の知識(ホームへ)]
10:272310