PTS法(時間分析)


「時間分析」の手法として、「PTS法」があります。

前述した、「ストップウォッチ法」による「時間分析」は、「標準時間」の基礎的な手法です。
でも、時間と手間がかかり、観測者の技能による個人差が結果に影響されます。
また、「レイティング」の設定が難しいです。

「PTS(predetermined time standard system)法」は、人間の作業に含まれる動作要素について、あらかじめ信頼できる「標準時間」を定めておきます。
その組み合わせにより「標準時間」を設定するものです。



■1.PTS法のメリット

「PTS法」には次のようなメリットがあります。

  • 動作と時間の関係を認識しやすい。

  • 動作速度のレイティングの必要がありません。

  • 公平な標準時間を決めることができます。

  • 作業者の作業方法の訓練に使用することができます。

などです。


■2.PTS法のデメリット

でも、次のようなデメリットもあります。

  • 分析に手数がかかります。

  • 正確に使用できるようになるのに時間がかかります。
    専門的な訓練が必要です。

  • 動作標準時間と実際の速度が異なる場合があります。

などです。


■3.PTS法の手法

「PTS法」の手法としては、次の2つがあります。

  1. WF法(work-factor plan)
  2. MTM法(methods-time measurement)

です。

それぞれについて概要を説明します。


■4.WF法(work-factor plan)

「WF法」は、「ワークファクター法」と呼んでいます。

「動作時間」を決める要因に次の「4つ」をあげています。

  • 使用される身体部位(指、手、腕、胴、脚、足など)ごとに
  • 動作距離
  • 重量または抵抗
  • 人為的調節

です。

「人為的調節」は、次のの4種類があります。

  • 停止(D)
  • 注意(P)
  • 方向の調節(S)
  • 方向の変更(U)

です。

この4要因の変化で「動作標準時間」を決めています。

「時間単位」は、
「WFU(work factor unit)」です。

                  1
1WFU = ---------分 = 0.006秒です。
               10,000

例えば、
「WF法」によると、腕を150mm(15cm)伸ばすのにかかる時間は、「腕の動作時間標準表」から、「32」になっています。

 32
------分 = 0.192秒になります。
10,000

これは、「レイティング」を考量した時間になります。


■5.MTM法(methods-time measurement)

「MTM法」では、「WF法」の「4作業」を次の「10の基本動作」に分類しています。

  1. 手をのばす(R)
  2. 運ぶ(M)
  3. まわす(T)
  4. 押す(AP)
  5. つかむ(G)
  6. 定置する(P)
  7. 放す(PL)
  8. 引き離す(D)
  9. 目の移動(ET)
  10. 目の焦点合わせ(EF)

です。

これらの動作の種類と距離で時間を決めています。

「時間単位は」、
「TMU(time measumenet unit)」です。

                  1
1TMU = -----------時間 = 0.036秒
              100,000

です。



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